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たけちゃんのピリ辛映画感想文

自由気ままな映画の感想文です~

2005年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2006年01月

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『ジャーヘッド』

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[2005年/アメリカ/カラー/123分]
監督:サム・メンデス
出演:ジェイク・ギレンホール ピーター・サースガード ジェイミー・フォックス
配給:UIP映画
たけちゃん評価:50
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《あらすじ》
祖父も父も“ジャーヘッド”(ポットのように刈り上げた頭=頭が空っぽの海兵隊員)という青年スオフォード。18歳になって迷わず海兵隊に入隊した彼は、新兵訓練という名の虐待に耐えきり、偵察狙撃隊STAの候補に抜擢される。過酷な訓練の末、60名の候補者から絞り込まれた8名に残ったスオフォードは、1発の銃弾に命を賭けるエキスパートへと成長していく。そんな折、CBSニュースがイラクのクウェート侵攻を告げる。出撃の時を前に、アドレナリンを発散させる若き兵士たち。ついにスオフォードの戦争が始まろうとしていた。
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印象的につい最近の戦争である湾岸戦争を題材にした映画です。
監督は『アメリカン・ビューティー』や『ロードトゥパーデション』などで知られるサムメンデスですね。
まずこの映画いままでの戦争映画というくくりで一方的思い込みをして見てしまうと痛い目にあいます。
戦争映画お得意の大迫力の戦闘シーン。目を背けたくなるような凄惨シーンなどは全くといっていいほど出てきません。作品全体のトーンも従来の戦争映画のように重いトーンではなくどちらかというとポップな感じです。それでも目に見えない不気味な感覚などは感じることは出来ますけど・・・
実はこの作品、原作は湾岸戦争での実体験を赤裸々につづったA・スオフォードのベストセラー小説であります。
敵の姿などどこにもない砂漠に従軍し、ひたすら“その時”を待ち続ける若き海兵隊員の退屈と衝動、苦悩と狂気を、兵士たちの等身大の視線を通して描いたお話なのです。
このことが前提に無かったならなんとも盛り上がらないお粗末な戦争映画としか見ることが出来ません。
でもじゃあそのことを理解したうえでこの作品を見たときにはどうなのか??
結論からいうなれば理解していたとしても原作が伝えようとした退屈な戦争の異様な実態と従軍兵達の心の内側はこの映画ではそれほど伝わってはきませんでしたね。
見終わった後に何も残らない時点で失敗作だったと言わざるを得ません。

全てが中途半端、どっちつかず、これがこの作品の総評ですかね。イマイチ。

| 洋画(さ行) | 12:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『親切なクムジャさん』

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[2005年/韓国/カラー/112分]
監督:パク・チャヌク
主演:イ・ヨンエ チェ・ミンシク クォン・イェヨン
配給:東芝エンタテインメント
2005年ヴェネチア国際映画祭特別賞
たけちゃん評価:72
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《あらすじ》
天使のような美貌と残忍な手口で世間を騒然とさせた幼児誘拐事件の犯人クムジャは、服役中、誰に対しても優しい微笑を絶やさなかったことから「親切なクムジャさん」と呼ばれるようになる。13年間の服役を終えて出所した彼女は、自分を陥れたペク先生に復讐するため、かつての囚人仲間に協力を依頼する。ペク先生により引き離された娘と再会を果たし、ついに彼を手中にいれた彼女だったが、本当の復讐はそこからが始まりだった……。
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カンヌ映画祭でグランプリを受賞した『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督の「復讐三部作」の最終章という位置ずけの作品。
主演は韓国の吉永小百合と呼ばれるイ・ヨンエさん。清純派で知られる彼女が復讐を果たそうとする元服役囚を見事に演じます。
前作『オールド・ボーイ』の出来がピカイチだったので今回もある程度は期待をして見てみました。
しかし映画が始まってみるとどうも???の感じ。
時間軸があっちこっち行き過ぎて最初はイマイチまとまりの無さが見られます。その上今回はやや前衛的な演出がチラリホラリ。
刑務所内では復讐の時のために味方を多く募るためにみんなに親切にして恩を売って親切なクムジャと呼ばれるなんて設定はなかなか面白いとは思いましたが、まぁ展開的には『無実の罪で服役させられた主人公が復讐するために出所後に真の犯人を追い詰めていく』
という流れなんだろうなぁと思って見ていたんですが・・
その後の話の展開は思いもしない方向へと進んでいくことになり見ているほうもどんどんと目が離せなくなっていきます。
ん~~~こりゃやっぱすごい映画だわ。
ネタばれになるので詳しくは書きませんがこの復讐劇半端じゃあないっす。

えぐいです。

日本ならまずありえないし考えられない。
けど殺人犯がテレビカメラの前でみんなからののしられる国、韓国なら大いにありえそう。
その辺の日本人離れしたパワーがこの映画には感じられました。
また相変わらずパク・チャヌクはアジア人の範疇を大きく超えたセンスのよさやディテールのこだわりを存分にこの映画でも発揮しています。
魅力的かつ斬新なセットや小道具、相変わらずの選曲の素晴らしさ、そして人物の描き方や各人の個性の表現方法など伊丹十三監督に共通する非凡さを感じさせてくれます。
おぞましい残酷シーンや過激な精描写のシーンもあるので家族で見るのは厳しい映画ですが昨今凶悪犯罪の被害にあう事ももはや他人事では無くなりつつある我々日本人にとって正にタイムリーな題材の映画なのかもしれません。
残酷な復讐劇。
でもそこには絶望や悲しみ、そして明日への希望もしっかりと描かれた韓国映画の良作だったと思います。
2度目は見たくない映画。でも1度は見ておいて損しない映画でもありますね。

| 洋画(さ行) | 12:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『ランド・オブ・ザ・デッド』

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[2005年/アメリカ/カラー/93分
監督:ジョージ・A・ロメロ
主演:サイモン・ベイカー デニス・ホッパー
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
たけちゃん評価:40
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《あらすじ》
ある日突然死んだはずの人間が次々とゾンビになり、そのうちの一人が知恵をつけ始めた。銃や、器具を使うことを覚えたゾンビたちにライリー(サイモン・ベイカー)やわずかな生存者たちは窮地に追い込まれる。
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ゾンビシリーズの神様。ジョージ・A・ロメロ監督が撮ったゾンビ最新作。
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』から始まりあの『ゾンビ』を生んだゾンビ映画の先駆者であるロメロ監督。
まだゾンビ映画で勝負しているとは・・・・一生ゾンビ物で勝負なのね。
で、この作品なんですが当然オリジナルの『ゾンビ』と比べれるほどのものではありません。
ゾンビが今作では知能を持つようになり、銃も使うし川も渡ったりします。更にはリーダーシップをとるゾンビ。仲間が殺されると怒るゾンビ。
あれやこれやとアイデアを盛り込んでいますがこれは逆効果。そんなゾンビあまり怖くないんですよね。やっぱりゾンビはわらわらとただ餌を求めて徘徊しているほうが不気味だし怖いでしょう。
それに加えてチープな人間たちの描写がさらにお寒い。
ジョン・グレイザモやデニスホッパーが出演してるのにこの辺だけでももっと面白い展開にすればよかったのに。。。。
怖さも、作品の出来も『ゾンビ』の足元にも及ばないB級映画。他の監督ならまだしも当のご本人がこんなもの作っちゃだめよ。ファンは悲しいでしょう。

| 洋画(ら行) | 12:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『ナルニア国物語 第1章ライオンと魔女』

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[2005年/アメリカ/カラー/140分]
監督:アンドリュー・アダムソン
主演:ウィリアム・モーズリー アナ・ポップルウェル ティルダ・スウィントン ジム・ブロードベンド
配給:ブエナ ビスタ インターナショナル
たけちゃん評価:50
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《あらすじ》
第二次世界大戦下のロンドン。ベンジー家の4人兄妹は、疎開のため、田舎の古い屋敷に預けられる。長兄のピーター、長女スーザン、次男のエドマンド、そして、無邪気な末っ子のルーシーは、屋敷の中で静かにするように、と女執事に厳しく言われる。しかし、遊び盛りの4人は、言いつけを破り、怖い執事に見つからないように、屋敷中に隠れる。末っ子のルーシーが隠れた部屋には、衣装ダンスがあった。扉を開けるルーシー。すると、そこは一面に雪が降り積もる森だった。衣装ダンスは、別の世界への入り口だったのだ。
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英国人作家、C.S.ルイスが1950年に発表した、全7巻からなるファンタジー小説を天下のディズニーが映画化した超話題作!!
とはいっても実はそれほど面白い映画ではありません。

結局良くも悪くもディズニー映画。

『ロード・オブ・ザ・リング』に比べるととろけそうなほど甘ったれた中身は大人の鑑賞には堪えられないでしょう。
話の内容はいたって簡単。
4人兄弟が衣装ダンスの向こうにある別世界に行ってしまってそこで繰り広げられる冒険活劇というもの。でも話の展開がいささかへたくそ。
先ず最初に一番下の女の子がタンスからナルニアへ行きます。
それでいったん現実世界へ戻ってきます。
その次に次男と女の子がまたまたナルニアへ・・・
そんでもってまた帰ってきます・・・
その後ようやく4人兄弟全員でタンスにはいってナルニアへ・・
うぜぇ・・・
いくら原作でそうなっていたとしても、そこに手間隙かけてしまいすぎなせいで肝心のナルニアへ行ってからの話のくだりが妙にボリューム不足になってしまったのではないでしょうか。140分にまとめなくてはいけないのならこの部分はもっとスマートに描くべきでしたね。行ったりきたりをそんなに丁寧に描くぐらいなら兄弟たちが戦い方などをマスターしていく様をしっかり描けってかんじ。
だって気がついたらみんな自由自在に馬に乗りながらこれまた自由自在に剣を振り回してすっげぇ強そうなモンスターと戦っちゃってんだもん。。オイオイ。
だから後半の戦闘シーンも

それほど盛り上がりません。

クライマックスがこれでは非常に厳しいですね。
唯一見れたのはライオンさんの見事なCGの出来と前半子供たちを見送るお母さんの見事な演技ですかね。
表情と目だけでしっかりと母親の心情を表現した素晴らしい演技だと思いました。
ほんの一瞬しか出番はないですけどね。
子供を連れて日本語吹き替えで見せてあげましょう。そのレベルの出来でした。

| 洋画(な行) | 12:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『疾走』

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[2005年/日本/カラー/125分]
監督:SABU
主演:手越祐也 韓英恵 中谷美紀 豊川悦司 大杉漣
配給:角川映画、エンジェル・シネマ
たけちゃん評価:30
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《あらすじ》
干拓地。“浜”と呼ばれる街に、シュウジは家族と穏やかに暮らしていた。人々が近寄らない“沖”と呼ばれる場所に住む鬼ケンが変死したとき、幼いシュウジはひとり泣いた。鬼ケンに助けられたことがあったからだ。やがて中学生になったシュウジは、同級生のエリに惹かれるようになる。そして、彼女が通う“沖”の教会に足を運び、エリや神父との距離を縮めていった。しかしシュウジの生きる道に、次第に暗い影がさしてくる。
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『弾丸ランナー』『ポストマン・ブルース』『MONDAY』など、人気作を手がけたSABU監督作品。
下敷きになったのは、: 直木賞作家・重松清の同名小説。
最近良くある思春期の少年をめぐる様々な事件や心の葛藤を描いた作品ですね。
浜と沖、住んでる地域でお互いの事をこう呼び合い、差別化しあう閉塞感のある田舎でごく普通の少年が次第に人生崩壊へと突き進む姿を描いているわけですが、まぁそれはそれで描き方は悪くは無いのです。
ですがあまりにも色々詰め込みすぎました。原作があるから仕方が無いのかもしれませんが。
いじめ、援助交際、殺人、放火、精神錯乱、薬、一家離散、一家心中。
数え上げるときりがありませんがこれらのことが2時間の中でいっきに少年の身の回りにふりかかります。
ですから当然見ていて。重い・・・
はずなんですが演出方法がいまいちぱっとしないせいかそんなに重くないのが不思議です。
どうも全体的にどれも中途半端。薄っぺらい感が作品ににじみ出ています。
主演の手越裕也もジャーニーズでありながらその演技力が高く評価されたとされていますがたいして上手くはないし存在感がイマイチ。
同じジャーニーズの二宮和也主演の『青の炎』と比べると差は歴然。

まあこれは監督の手腕による部分が大きいと思います。
同じ田舎を舞台にした少年たちの危うい感情の衝突を描いた最高傑作である岩井俊二監督の『リリイシュシュのすべて』という映画があります。
この監督さんも相当影響を受けているのかけっこう似通ったカットを使ったりしていますがその圧倒的な絶望感、閉塞感は全く足元にも及ばない作品になってしまったのが残念です。

にしても・・・
豊川悦司の神父役は・・・

浮いてます。

| 邦画(さ行) | 11:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『スーパーマン リターンズ』

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[2005年/アメリカ/カラー/154分]
監督:ブライアン・シンガー
出演:ブランドン・ラウス ケイト・ボスワース ケビン・スペイシー
配給:ワーナー
たけちゃん評価:70
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《あらすじ》
地球から忽然と姿を消したスーパーマンことクラーク・ケントは、自分の居場所を求めて宇宙の果てまで旅をしていた。しかしクリプトン星の消滅を確認し、自分の故郷は地球しかないと悟った彼は、5年ぶりに“故郷”へ戻ってくる。だが彼を待ち受けていたのは、あまりに厳しい現実。永遠の恋人ロイスは婚約、幼い息子まで産んでいた。宿敵のレックス・ルーサーもまんまと刑務所を抜け出し、全人類を標的にした破壊計画を着々と進めており…。
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1938年のコミック誕生以来、何度も映像化されてきたスーパーマン。しかしその中でもなんと言っても金字塔はリチャード・ドナー監督、クリストファー・リーブ主演の映画『スーパーマン』であります。
今回18年ぶりに製作された最新作は、その78年公開作と続編『スーパーマンII 冒険篇』の完全な続編という形で作られています。
話の作りも前作から数年後の時点から始まるので初めて『スーパーマ』を御覧になる方は前もって復習しておかなければなりません。
18年ぶりにも関わらず設定が前作のそのままの続きから始まるのはある意味堂々としていて作り手の自信が伝わってきます。
事実この作品は『スーパーマン』をこよなく愛すブライアンシンガー監督によって完成度の高い作品となっており、続編物としては十分合格点といえます。
CG全盛のこの時代見た目は派手でも中身は実に薄っぺらな駄作が横行しがちですが、
この作品はクラーク・ケントとロイスの恋愛ドラマを軸に当時の映画にあった独特の華やかさと豪華さが再現されています。映画!ってかんじの雰囲気がして実に心地よいんです。
当然アクションシーンもしっかり見せ場が用意されています。
そこは進歩した撮影技術の見せ所!とばかりにガンガン見せ付けてくれます。
飛行機落下のシーンはそれはそれで手に汗握ってみてしまいますしね♪
それ以降はそれほど見せ場が無い映画なんですが見終わった後なんとも良い後味を残してくれるのは映画黄金期の当時の匂いをかすかに感じさせてくれるからに他ならないと思います。
なかなかオススメですね♪

| 洋画(さ行) | 11:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『THE有頂天ホテル』

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[2005年/アメリカ/カラー/136分]
監督:三谷幸喜
出演:役所広司 松たか子 佐藤浩市
配給:東宝
たけちゃん評価:65
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《あらすじ》
物語の舞台は大晦日の大ホテル。そこに集ったそれぞれの人々に起こるそれぞれのハプニング。彼らに、幸せな新年は訪れるのだろうか?“ホテルアバンティ”の副支配人である平吉はなんとか今日、大晦日を無事に終えたいと願っていた。しかしなぜだか総支配人は行方知れずになり、ホテルにはワケありの人物たちが続々集結。彼の願いもむなしく、トラブルばかりが発生していく。おまけに別れた妻と遭遇。働いていると言えなかった平吉は、授賞式に呼ばれて来たのだと嘘を付いてしまうのだった。
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印象的につい最近の戦争である湾岸戦争を題材にした映画です。
監督は『アメリカン・ビューティー』や『ロードトゥパーデション』などで知られるサムメンデスですね。
まずこの映画いままでの戦争映画というくくりで一方的思い込みをして見てしまうと痛い目にあいます。
戦争映画お得意の大迫力の戦闘シーン。目を背けたくなるような凄惨シーンなどは全くといっていいほど出てきません。作品全体のトーンも従来の戦争映画のように重いトーンではなくどちらかというとポップな感じです。それでも目に見えない不気味な感覚などは感じることは出来ますけど・・・
実はこの作品、原作は湾岸戦争での実体験を赤裸々につづったA・スオフォードのベストセラー小説であります。
敵の姿などどこにもない砂漠に従軍し、ひたすら“その時”を待ち続ける若き海兵隊員の退屈と衝動、苦悩と狂気を、兵士たちの等身大の視線を通して描いたお話なのです。
このことが前提に無かったならなんとも盛り上がらないお粗末な戦争映画としか見ることが出来ません。
でもじゃあそのことを理解したうえでこの作品を見たときにはどうなのか??
結論からいうなれば理解していたとしても原作が伝えようとした退屈な戦争の異様な実態と従軍兵達の心の内側はこの映画ではそれほど伝わってはきませんでしたね。
見終わった後に何も残らない時点で失敗作だったと言わざるを得ません。

全てが中途半端、どっちつかず、これがこの作品の総評ですかね。イマイチ。

| 邦画(あ行) | 11:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『M:I:3 』

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[2005年/アメリカ/カラー/140分]
監督:J.J.エイブラムズ
主演:トム・クルーズ  フィリップ・シーモア・ホフマン  ローレンス・フィッシュバーン
配給:UIP映画
たけちゃん評価:70
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《あらすじ》
スパイを引退したイーサン・ハントは教官となり、婚約者のジュリアと幸せな日々を過ごしていた。しかし教え子リンジーの危機を知らされた彼は、現場に復帰。リンジーの救出作戦に参加するが、彼女は頭に仕掛けられた爆弾で死んでしまう。その後、一連の事件の裏に闇商人オーウェン・デイヴィアンがいることを知ったイーサンのチームは、デイヴィアンを秘密裏に確保すべく、一路バチカンへと向かうのだった…。
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6年ぶりにトム・クルーズ演じるイーサン・ハントが帰ってきました。
これまで前2作はブライアン・デ・パルマ、ジョン・ウーという巨匠が手がけましたが、
最新作では一転し、「エイリアス」「LOST」の2大TVシリーズでエミー賞を獲得し、今全米で最高のストーリー・テラーとして注目を集める大型新人のJ.J.エイブラムスが起用されています。
アクション映画としての出来は十分合格点といえます。
主人公が囚われの身になり絶体絶命のシーンをまず冒頭に持ってきておいて、時間軸をさかのぼった過去から話を進めていく展開のおかげで常に緊迫感が失われることなく話が展開していく点はいいですね。
これはTVドラマ出身監督の良い部分が出たといえます。
アクションシーンもすべてがなかなかの迫力。特に橋の上での攻防にシーンはジョン・ウーの第2作のものよりも出来が良かったですね。
しかしながらるミッションをチームプレイと頭脳戦でこなしていくというこの映画のウリとなる部分はやや雑な作りだったかもしれません。
第1作にはこの部分は及ばなかったですね。
時間軸も冒頭のシーンに追いついてからはそれほど盛り上がることなく案外あっけなく話が終わってしまうのもやや消化不足。
悪役になかなか花があるだけに最後は主人公の頭脳と体力で完全逆転勝利劇を期待していただけにこの点は残念でした。
ただし全体通しての完成度を見ればやはり決して低くは無いので映画館で見る価値はありです。
アクション映画としては満足度70%というところでしょうか。
印象に残ったシーンは元教え子の女スパイが頭に爆弾を仕込まれた末に死んでしまうシーンです。
稚拙な日本映画監督なら頭の中に仕込んだ爆弾を爆発させるとなると、ドカーーンと首から上を大げさに吹っ飛ばす演出しか思いつかないでしょうが、この映画ではチクッと一瞬にして脳の中に致命傷を与えて殺す描き方をしてました。
そのシーンが妙にリアルで死に顔も妙に本物っぽかったです。
同じシーンでも撮り方次第で強烈な印象を与えれる良い例ですね。日本映画も学んでほしいかぎりです。

| 洋画(ま行) | 12:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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