たけちゃんのピリ辛映画感想文

自由気ままな映画の感想文です~

2000年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2001年01月

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『初恋の来た道』

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第50回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞
[2000年/アメリカ=中国/カラー/88分]
監督:チャン・イーモウ
主演:チャオ・ディ チャン・ツィイ- チェン・ホン
たけちゃん評価:78
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《あらすじ》
小学校の教師だった父の死の知らせを聞いて雪道を故郷の小さな山村に戻ってきたユーシェン(スン・ホンレイ)。父の遺体はまだ町の病院に安置されているが、母は悲嘆に暮れながらも遺体を担いで帰る昔ながらの葬式をあげたいと言い張り、老人と子供ばかりで人手が出せないこの村の村長を困らせていた。ユーシェンは棺にかける布を織る母の機織り機の音を聞きながら、若き日の父母の恋物語を思い出す。
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いやぁ~いい映画でした。
昔の中国の大自然を背景に山村での男女の恋模様をある意味驚異的なほどベタベタに描いた映画です。ところがこの映画ベタなんだけど観る者を圧倒します。
映画はモノクロームで静かにその幕を開けます。
教師をしていた父親がなくなって故郷に帰ってきた息子がいます。
ぼろっちい校舎の前で夫が亡くなった事を嘆いているしょぼしょぼの母親。この母親が遺体を担いで帰るだの、棺桶にかける布を織るから壊れたはたおり機を直せだのと帰ってきた息子を困らせます。
『おいおい・・おばあちゃん無茶なこと言うなよ~。(-3-)』な~んて軽い気持ちで映画の前半を観ていた僕でしたが、物語はそこから母親の若かりし日々に舞台が移ります。
ここから映画はいきなりカラーに戻ります。しかもめっちゃくちゃ美しい色合いで観る者を圧倒します。
そう、この映画はあの老婆が主人公だったのです。しかも普通は昔のシーンがモノクロで現代をカラーで描くという常識を逆に描いたことに、この監督すげーな・・と思わされました。なんでもないことかもしれないけど案外そういう映画あまり観たことないです。この手法で彼女にとって父親との出会いの頃の記憶はそれほどまでに鮮やかに今でも心に残っているんだ~ということを観るものの心にドカーンと植えつける事に成功しています。
他にも少女が餃子を持って爆走するシーンや棺桶をみんなで担いでいくシーンなどは本当にどっしりと撮っていることに驚かされました。
わざとらしい演出はこの2つのシーンにはありません。
少女が走るシーンなんかはただただ丹念にしつこく見せます。けどそれだけでどれほど彼女が相手を想っているか、その愛情の深さがしっかりと観ているものには伝わってきます。
同じように葬式のシーンも父親がどんな人生を送ってきたか、どれほどみんなに慕われてきたか、そういった事が伝わります。
何気ないシーンでそれらをしっかり浮かび上がらせてしまう監督の手腕にはまいりましたね~。
この映画、父親と母親の大恋愛を様々なエピソードを交えながら描いていく中で、前半のお婆さんが言っていたわがままが、ぜんぜんわがままなんかじゃなくそれは当然だよ~~!!うんうん(:0:)と思ってきて泣けます。ぼろい校舎の前で泣き崩れる小さな背中のおばあさんが『お父さんがいなくなってしまったよ~』と言っていたシーンも思い出されます。その校舎がおばあさんにとってどういうものかということを観客は映画を観るにつれ知ることになるわけです。
その辺の作りがこの監督はツボを心得ていますね~
現在と出会った頃を交互に描きながらその間の40年という人生の重みもしっかり伝わってきます。
初め帰ってきた息子が主人公と思い、母親をただの脇役と思い『な~にいあってんだかな~』と思っていた僕は彼女の生き様、人生の歴史を見せつけられ一つ思いました。
よくお年寄りを軽くあしらって適当に相手をしたり、馬鹿にしたように接する若い人がいますが、この映画を観るとどのお年寄りにも自分達と同じ若い頃があり、みんな深いしわの数だけ長い人生で言葉では言い表されないほどのいろんな経験をしてきていて、その上で現在に至っているということ。
これからはお年寄りを尊敬し敬わねばならないですね。
少し話がそれましたがとにかく良い映画です。
涙もろい人はハンカチ必須ですよー!
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| 邦画(は行) | 11:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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