
監督:アントワン・フークア
出演:デンゼル・ワシントン クロエ・グレース・モレッツ
製作年:2014年 製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズ 上時間:132分
たけちゃん評価:
68点
《あらすじ》
ホームセンターに勤務するマッコール(デンゼル・ワシントン)は、かつてCIAで名をはせた工作員であったが引退し、ひっそりと生活していた。ある夜、少女の娼婦(しょうふ)、テリー(クロエ・グレース・モレッツ)がロシアンマフィアにひどい扱いを受けているのを知ったことから、マッコールは自分にしかできない仕事をすることを決意。それは、警察が手出しできない不正を瞬く間に解決へと導くことだった。
中盤までの雰囲気は最高。 どんな裏仕事も19秒で完遂する元CIA工作員をデンゼル・ワシントンが演じたアクション映画。
この男は普段はホームセンターに勤めている普通のおじさんなんですが、出来るだけ外部とのかかわりを最小限に留めながらカメレオンのように一般社会に溶け込んで生活をしています。
そんな彼の唯一の楽しみが行きつけのカフェで読書をしながらお茶することでして、毎回決まった席で机の上の配置、ナプキンやフォークの位置までも気にする几帳面な性格なのです。
たけちゃん的にはこのあたりがかなり映画的演出でツボりました

もうね、ここまでの下りだけでこりゃあなかなか面白そう!って感じちゃいましたからね~

まぁ話的にはそのカフェで一人の少女と出会い・・・・って感じで進んでいくわけです。
自分の素性を隠すために出来るだけ人にかかわらない生き方を選択している男が、クロエちゃん演じる若い娼婦の境遇を案じて話し相手になってあげるところもすごくほっこりしました。
これは久しぶりに雰囲気のあるアクション映画に出会えたぞ!!!
と、わくわくしましたね~。

でもそこから先が少しもったいないことに。
これからだろう!と思ってしまうクロエちゃんはなんとここで途中退場。
その後は必殺仕事人張りに急にみんなのお手伝いに奔走。
自身の特殊能力を出し惜しむことなくフル解放して悪をバッタバッタとなぎ倒していきます。
確かにその様は見ていて面白いしスカッとするんですが、この展開のおかげで中盤まで維持されていた最高に良い雰囲気っていうものがぶっ飛んでしまい、どこにでもあるハリウッド映画になっちゃいました。
ラストのホームセンターでの戦いや宿敵との最期の決着のつけ方などは・・・・もう少しどうにかならなかったものでしょうか。
もったいないなぁ・・・・

やっぱクロエちゃんとの話を主軸にして進めた方が良かったような気がします。
それだとそれこそ『レオン』と被っちゃうのはわかりますが、そこを何とか工夫してほしかったところでした。
ちなみに最後のシーンはさすがにやりすぎ。そこまで強すぎると逆にしらけます。
一気に漫画になっちゃいますからね。
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