FC2ブログ

たけちゃんのピリ辛映画感想文

自由気ままな映画の感想文です~

PREV | PAGE-SELECT |

≫ EDIT

『壬生義士伝』

3movie.jpg
[2002年/日本/カラー/137分]
監督:滝田洋二郎
主演:中井貴一 佐藤浩一 中谷美紀 三宅祐司
配給:松竹
たけちゃん評価:10
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《あらすじ》
幕末の京都・壬生。尊皇攘夷の名の下にこの地で結成された新撰組は、表向きこそ勢いを見せるが、力を増す倒幕勢力の前に浮き足立ち士気は低下の一方だった。そんなある日、一人の剣士が入隊してきた。盛岡の南部藩出身のその男、吉村貫一郎はみすぼらしい身なりに似合わず、これまでに何人もの人を斬り捨ててきた猛者だった。しかし、大儀のためには己の命をも顧みない隊士たちの中にあって、恥ずかしげもなく命に固執し、さらには何かにつけてお金に執着する貫一郎の姿は異彩を放っていた。そんな貫一郎に、近藤勇も一目置く斎藤一は嫌悪を感じるのだったが…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『まっすぐに泣ける生き方がある』 これこの映画のキャッチコピー。
けど2時間17分の間で涙が出たのはあくびをしたときぐらいでした。
んもう全然面白くないの。
とにかく泣かせよう泣かせようという演出が大げさでうざく、そしてなんか古臭い。
監督は滝田洋二郎。『コミック雑誌なんかいらない』を撮った監督さん。この頃が全盛期でその後はことごとく駄作を作り続けているかたです。最近では『陰陽師』なんてくだらない映画をヒットさせてます。
この監督さん、原作を読んで涙が止まらなくなって映画化を決めましたなんて言ってましたが、なんか原作を思い出しながら映画作ったんじゃない?『あ~あのシーンは感動したな~。よしあそこは映画に入れよう。あ!あのシーンなんかも入れたいな~♪』みたいな感じで・・・とにかくいろんなエピソードを詰め込みすぎ。そのうえ時間軸も過去や現在をいったりきたり。
過去から現在のシーンに戻って佐藤浩一の横顔を2,3秒流してまた過去に話が飛ぶ始末。なんじゃそりゃ。もっと考えて映画作りなよ。一応プロなんだからさ~。
とにかく話の柱がしっかりしてないので観ている方はただ2時間17分もの間垂れ流し映像を見せられるだけというお粗末な出来です。
こんなことなら新撰組における吉村貫一郎と斉藤ーの人間関係に重点を置いてくれた方がよっぽど面白かったのに。
けどこの映画は貧しい家族のためにお金をとにかく稼ごうとする吉村の生き方にスポットライトを当てています。にもかかわらず余りに表面的な演出しか施されていないため全く感情移入が出来ません。
たとえば吉村の家族の描き方です。確かに貧しい身なりでちょこちょこ出てきますが肝心の貧しくひもじい日々の生活は全く描いてないんです。このままでは冬を越すことも出来ず死のうとさえしてしまう妻、そこまで至ってしまうほどの切迫した生活模様を観客に見せてくれないと吉村の行為の裏にある彼なりの決意ってものは本当に伝わっては来ないでしょう。
もう1つ例を挙げるなら吉村が脱藩を決意して家族と別れを偲ぶシーン。
橋の上で素人子役みたいな娘を抱きしめて涙を流します。そんでもって泣け~!!と言わんばかりに久石譲の音楽で大げさに盛り上げます。
ここはこの映画で一番泣かせようとしているシーンですが全然だめ。
そもそも脱藩するということは家族とは今生の別れであり、もう生きてる間に会うことは無いということ。しかも残された家族には厳しい取調べや死ぬまで村八分にされるというとんでもない現実が待ち構えています。更に脱藩後のあてもこの時点では何も無いわけだから状況が好転するという確約なんてなんにもない。それでもこのままでは一家心中しかない家族が下した苦渋の決断のシーンなんです。
けどそんな背景が全く見えてこない。まるまる太ったほっぺの女の子なんか出てきちゃうもんだから『あんたら冬こせるって・・(-・-))』と思いました。
脱藩の説明も『今で言う亡命みたいなもの』だけ。それじゃあ伝わんないことが分からんのかいこの監督さんには。
全編この調子なもんだから2時間17分が異常に長く感じました。
力のある監督なら余計な部分をごっそりそぎ落としてもう少し見ごたえのある映画にできたかもしれません。
中井貴一と佐藤浩一の演技が良いだけにそこの辺が悔やまれます。
ところでラストシーン、幕府軍との戦いが長屋で行われるのはなぜに??
ロケするお金なかったの??

| 邦画(ま行) | 12:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

『木曜組曲』

rfqmytrnm.jpg
[2001年/日本/カラー/113分]
監督:篠原哲雄
主演:鈴木京香 原田美枝子 富田靖子 加藤登紀子 西田尚子 浅丘ルリ子
配給:シネカノン
たけちゃん評価:70
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
《あらすじ》
4年前に謎の薬物死を遂げた耽美派大女流作家・重松時子。彼女を偲び、毎年時子の館に5人の女性が、それぞれ時子の死に割り切れない思いを残しつつ集まっていた。そんなところへ、謎の花束が届いた。花束には、集まった5人に対する告発メッセージが添えられていた。時子の死は自殺だったのか、あるいは他殺だったのか?文学に関わる職業に就く5人は、それぞれが推理を始める…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
映画はいきなり重松時子の死んでるシーンから始まります。
そしてその後はある意味ほとんどが屋敷の中で話が進む密室劇の様相を呈します。
これがなかなか面白く出来ております。
とにかく出演陣は超豪華。全員が主役を張れる演技力があるので観ていて安心。またそれぞれの演技合戦も見所の一つと言えるでしょう。
誰が時子を殺したのか?
次々と色々な謎や真相が明らかになっていく中でこの映画はあえて途中途中でワンテンポ間を置くんです。
それが食事のシーン。映画の中で食事のシーンがとにかく何度も出てきます。話が盛り上がってきて事の真相に話が進みそうになるとみんなとりあえず食いまくるんですね。これがまた超ウマソー!
けど食事のシーン有効に挿入することによって話がだれることをうまく回避しています。よって約2時間最後まで会話中心の映画ながら実に面白く見ることが出来ました。う~んにくいねぇ~
ストーリーの方もなかなか面白く、作家と言う人種の信念というものを浅丘ルリ子演じる重松時子を通じて感じることが出来ました。最後のオチも良かったしこりゃあ隠れた邦画の秀作ですね!
内容は推理サスペンスですがなんともおしゃれな作りのにおいのする映画です。案外オススメですよー!
ところで加藤登紀子。
存在感ありすぎっす・・・・

| 邦画(ま行) | 11:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT |