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たけちゃんのピリ辛映画感想文

自由気ままな映画の感想文です~

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『THE有頂天ホテル』

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[2005年/アメリカ/カラー/136分]
監督:三谷幸喜
出演:役所広司 松たか子 佐藤浩市
配給:東宝
たけちゃん評価:65
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《あらすじ》
物語の舞台は大晦日の大ホテル。そこに集ったそれぞれの人々に起こるそれぞれのハプニング。彼らに、幸せな新年は訪れるのだろうか?“ホテルアバンティ”の副支配人である平吉はなんとか今日、大晦日を無事に終えたいと願っていた。しかしなぜだか総支配人は行方知れずになり、ホテルにはワケありの人物たちが続々集結。彼の願いもむなしく、トラブルばかりが発生していく。おまけに別れた妻と遭遇。働いていると言えなかった平吉は、授賞式に呼ばれて来たのだと嘘を付いてしまうのだった。
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印象的につい最近の戦争である湾岸戦争を題材にした映画です。
監督は『アメリカン・ビューティー』や『ロードトゥパーデション』などで知られるサムメンデスですね。
まずこの映画いままでの戦争映画というくくりで一方的思い込みをして見てしまうと痛い目にあいます。
戦争映画お得意の大迫力の戦闘シーン。目を背けたくなるような凄惨シーンなどは全くといっていいほど出てきません。作品全体のトーンも従来の戦争映画のように重いトーンではなくどちらかというとポップな感じです。それでも目に見えない不気味な感覚などは感じることは出来ますけど・・・
実はこの作品、原作は湾岸戦争での実体験を赤裸々につづったA・スオフォードのベストセラー小説であります。
敵の姿などどこにもない砂漠に従軍し、ひたすら“その時”を待ち続ける若き海兵隊員の退屈と衝動、苦悩と狂気を、兵士たちの等身大の視線を通して描いたお話なのです。
このことが前提に無かったならなんとも盛り上がらないお粗末な戦争映画としか見ることが出来ません。
でもじゃあそのことを理解したうえでこの作品を見たときにはどうなのか??
結論からいうなれば理解していたとしても原作が伝えようとした退屈な戦争の異様な実態と従軍兵達の心の内側はこの映画ではそれほど伝わってはきませんでしたね。
見終わった後に何も残らない時点で失敗作だったと言わざるを得ません。

全てが中途半端、どっちつかず、これがこの作品の総評ですかね。イマイチ。

| 邦画(あ行) | 11:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『踊る大走査線 レインボーブリッジを封鎖せよ』

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[2002年/日本/カラー/138分]
監督:本広 克行
主演:織田裕二 柳葉敏郎 深津絵里 水野美紀 いかりや長介 ユースケサンタマリア
配給:東宝
たけちゃん評価:60
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《あらすじ》
開発が進み、すっかり観光地となったお台場。日々、迷子や道案内の仕事に追われる湾岸署では、青島刑事(織田裕二)が事件に飢えている。そんな時、所轄内に不気味な猟奇死体が発見され、本庁から室井警視(柳葉敏郎)らが捜査に到着する。指揮を取るのは、初の女性管理官、沖田(真矢みき)。所轄の刑事たちをゴミのように扱う沖田に、青島らは大きな不信感を抱く。そこへ新たな殺人事件が起きた。現場へ駆り出された湾岸署のメンバーは、張り込みにより犯人に近づくのだが…。
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この夏日本映画記録を塗り変える勢いで大ヒットしている映画です。
前作はなかなか面白かったので今作も期待して観にいきました!!
が・・・しかし感想はもうひとつでした。
とにかく話の展開が前作と同じなんですね。事件が複数起きる>本庁と所轄の合同捜査>誰かが負傷する>事件解決 ってかんじ。
まず何といってもこの映画をつまらなくしているのが犯人の描き方がしょぼい点です。赤いロープで縛られた死体遺棄現場なんか見たときにはおぉ~~!と思いました。これはいったいどんな知能犯なのか?どんな異常なやつなのか?いったい何の意味があるのか??観ている方は否が応でもわくわくしますよ。
しかいネタばれになるので詳しく書けませんがふたを開けてみればべっつに深い意味なんてほとんどない。
犯人像も動機も全然弱い。ほとんど素人集団の犯罪なんですよね~。
殺人事件と平行でいくつかの事件が同時進行してきます。けどそれも全く本件とは関係がなく最後まで結びつきません。そこまでそれらしく引っ張っといてそれはないでしょうが~~!!
岡村隆なんて知能的な主犯格をやらせればけっこういい味出せたはずなのに、結局はそのまんまのおわらいキャラで終わらせてしまってるのも実にもったいない。
深津絵里演じる女性警察官が拳銃で撃たれても絶対死ぬことはないと分かっているので観ている方は全然緊迫感もありません。
湾岸署最悪の3日間みたいなキャッチコピーだったけど完全な名前負け。
まぁ、そんなわけでアラを上げればきりがございません。
別にビデオで観てもいいでしょう。
わざわざ行列してまで見に行くほどの映画ではございませんでした~~。
ところで織田裕二って本当に演技の幅が少ない役者だなぁ~と痛感。

| 邦画(あ行) | 11:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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美しい夏 キリシマ

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[2002年/日本/カラー/118分]
2003年度キネマ旬報ベストテン 日本映画第1位
監督:黒木和雄
出演:榎本祐 原田芳雄 香川照之
配給:パンドラ
たけちゃん評価:30
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《あらすじ》
舞台は1945年、終戦直前の夏の霧島。中学三年の日高康夫は、厳格な祖父と祖母の元で暮らしている。彼は目の前で爆死した親友を見殺しにして逃げたという罪悪感に苦しめられ、自分の居場所を見つけられないでいた。康夫に親近感を抱く奉公人のなつ。その母で満州から引き上げてきた豊島一等兵と密会を重ねるイネ、周囲のすすめで義足の帰還兵のもとに嫁ぐ奉公人のはるなど、思春期の多感な少年と彼を取り巻く人々の日常が、美しい風景の中で描き出されていく。やがて訪れた終戦―その時、康夫がとった行動とは…。
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監督は『明日』で原爆投下前夜の家族たちを描いた黒木和雄監督。
あれから10年以上たってまた同じようなタイプの映画です。
戦争映画とは言っても戦場のシーンや残酷なシーンはほとんどなく今回も戦時中の庶民にスポットをあてて淡々とじっくり描いていきます。
まぁ昨今の戦争を描いた他の日本映画と比べてなんと本当の戦時中のようであるか!
出て来る人間、セット、言葉使い、更には映画全体の匂いまでもがリアリティーがあり当時の雰囲気をしっかり再現していると思います。
高い制作費を投入して売れっ子の若手俳優を起用して結局出来上がったものは戦争ごっこ映画というパターンにへきへきしていた僕にとっては久しぶりにそれらしい映画を見れたなぁ~とちょっと感動♪
霧島の美しすぎる大自然と思春期の多感な少年の葛藤を昔ながらの日本映画色で描いたまぁまぁの映画でした。
だけど話の内容、規模、工夫は並以下です。
女にぼける香川照之なんてエピソードなんてはっきり言って面白くもなんともない、ていうかむしろうざいしきもい。作品の質を落としちゃってる。ほんとどうでもいいはなしなんですよね~。
更に友人の死を引きずり続けながらその妹に罪の償いのため竹やりを持って米兵に戦いを挑もうとする少年の話なんかもぜんぜんおもしろくもなーんともない。
あっちの家族、こっちの人たち、みたいにあっちこっちに話をフリすぎてしまって作品としての統一感がなくなってしまった上に、ひとつひとつの話がつまらんとなりゃこりゃ救いはないですね。
少年と厳格な祖父。この二人にしっかりと話の芯を持ってきてあくまでも少年の家族をメインでじっくりと撮っていればもっともっと映画としてよい作品になったのではないでしょうか??
こちらが監督の言葉です。

『半世紀たって、忘却の闇にともすれば埋もれてしまう私自身の記憶を、渾身こめてよみがえらせ、この映画をとおしてあの時代の哀歓と悲傷をなんとか伝えたいと思いました。』

薄れ行く記憶の断片を映像化しただけじゃつたわんないよ。
肝心なのはストーリー。ハリウッドの良作に学びましょう。

| 邦画(あ行) | 10:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『アニマトリックス』

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[2003年/アメリカ/カラー/90分]
監督:ラリー&アンディ・ウォシャウスキー
配給:ワーナー・ブラザース
たけちゃん評価:40
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《あらすじ》
映画「マトリックス」3部作にまつわる9つのストーリーを収録したオムニバス形式のアニメ。「バンパイアハンターD」の川尻善昭、「COWBOY BEBOP 天国の扉」の渡辺信一郎など、世界に名立たるクリエーターたちが集結した作品。
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大ヒット作『マトリックス』の世界観をモチーフにしたオム二バスアニメ。
『マトリックス・リローデッド』公開時に合わせて発売された作品でした。
当時はこれを見ると更にマトリックスの世界観が理解できるとかいうキャッチコピーとその斬新な映像と迫力のある予告編で話題になりました。

がしかし、別に見たってマトリックスの謎がわかるってもんでもないし、1話がだいたい10分ちょっとだから話も中途半端。
なによりも1話終わるたんびにエンドクレジットが流れてくるのには参りました。そのたんびに早送りしなきゃいけないのでめんどくさいことこの上なし。
これは映画じゃあないですのでマニア向けです。
マトリックスおたくはどうぞ見てくださいって感じでした。
ただアニメーションの質の高さという点ではまさに世界最高レベルの水準です。
アニメーションという分野では日本人の技術はもはや他の追随を許さないところまで行き着いてしまってるなぁ~とつくずく思いました。

| 邦画(あ行) | 10:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『あずみ』

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[2003年/日本/カラー/142分]
監督:北村龍平
主演:上戸彩 成宮寛貴 石垣琢磨 小栗 旬 オダギリジョー 竹中直人 原田芳雄 
配給:東宝
たけちゃん評価:10
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《あらすじ》
日本中が戦乱に明け暮れ、罪無き人々の犠牲も絶えぬ戦国時代。織田信長、豊臣秀吉の出現で、一旦は落ち着きつつあったが、秀吉の死後、天下の覇権を巡って世情は混沌としていった。1600年、旧豊臣家臣の中で優位に立ちたい石田三成は、兵を挙げ、徳川家康軍と対決。世に言う「関ヶ原の合戦」が勃発した。だが、豊臣恩顧の大名たちの協力も十分に得られず、三成は敗退。天下の大勢は決したかに見えた。しかし。秀吉の遺児・秀頼が成人の後は、秀頼が天下を治めるべきと考える有力大名も多く、徳川の覇権は決して磐石なものではなかった。またもや人々の生活を蹂躙する戦乱の世がやってくるのだろうか。
 戦乱の中で親を失い、孤児となった幼子「あずみ」(上戸彩)は、その素質に目をつけた爺(原田芳雄)に拾われ、仲間と共に、最強の戦士となるべく過酷な修練を積んで育てられた。爺(実の名を小幡月斎)は、徳川家康の側近であり生き仏といわれるほど人々の信頼厚い高僧・南光坊天海(佐藤慶)から「罪無き人々の幸せを奪う惨い戦(むごいいくさ)を終結させるため、反乱を起こそうとする者を事前に抹殺する最強の戦士を育てて欲しい」という密命を受けていた。
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このあずみ、原作のコミックを読んだ時これはその辺のハリウッド映画よりぜんぜん面白い!と思ったものです。そのあずみがいよいよ映画化。しかも監督はあの北村龍平監督です!この監督前作『ヴァーサス』がスンバらしい出来だったのでこれは絶対期待できる!!と思い映画館へ行きました。
結論から言うと超駄作でした。あの『ヴァーサス』の北村監督はどこへ!?!
しょぼい・・しょぼすぎる・・・・
まず主人公のあずみがぜんぜん強くないんです。ただ単に相手が斬られに来てくれてるだけ。ただ上戸彩は決められた動作をしているだけ。だから緊迫感もないし爽快感も全くないんです。バサ!ブァサァ~~!!て効果音で盛り上げてるだけなので見てる方はぜんぜん面白くも何ともないんです。それを2時間半近くやられるんだから映画館まで行って高い金払ったほうはどんどん腹が立ってきます。こんな殺陣じゃあ客はごまかせませんよ??まだ暴れん坊将軍の方が100倍強いって。そんなんだからラストの200人斬りもぜ~~んぜん盛り上がりません。
あずみの仲間たちもおんなじ。原作では仲間も相当強いんです。けど所詮は今売れっ子の美男子を集めただけですね。殺陣なんかぜんぜんなっちゃあないっす。
んじゃ~ドラマの方はどうか?というとこれも全然なっちゃあない。もっと人物描写をしっかり描かないとこっちは感情移入できません。
岡本綾演じるやえちゃんがあずみを説得するシーン一つとってもあんたらさっき会ったばっかりじゃん。なんでそこまで心を通じ合わせてんだよ・・(-。-)しら~ってかんじ。
竹中直人なんていつもどうりの大げさな演技で笑ってるだけだし。
原田芳雄演じる爺は何にも考えず敵のアジトに乗り込んでつかまっちゃったあげくに、弟子たちに『逃げろ~~~!!逃げるんだ~~』って・・・あんた無責任だよ・・それじゃあ・・
唯一良かったのはオダギリジョー扮する美女丸ですね。キャラはまぁ原作どうりでしたが人を斬るシーンは衣装に似合わず体を大きく使って殺陣をやっているので本当に強く見えました。
もう一人ましだったのは北村一輝扮する井上勘兵衛ですかね。出てくるだけで映画がしまります。ていうか役者なんだからそれができて当たり前。
あとワイヤーワーク使ってるシーン?みたいなのがあるんですが、出来上がったものを見てあれでいいと思ったんですか?北村さん・・飛猿が爆発で空に吹き飛ばされるシーン。あれでいいんですか?
記者会見で『ただ事じゃあない映画を作る』っていわれてましたが・・・それにしてはしょぼいです。この映画海外配給もされるそうですがやめてほしいですね。恥かくだけですよ。
まぁとにかく駄作でした。間違っても映画館では見るものではないです。これは上戸綾には責任無いです。監督の力のなさに責任があると思います。彼女の演技は言われてるほどひどくはなかったですよ。
TUTAYAの100円レンタルなら見てもいいですね。ひまつぶしに。
てか金返せ!!!(・3・)

| 邦画(あ行) | 10:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『青の炎』

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[2002年/日本/カラー/116分]
監督:蜷川幸雄
主演:二宮和也 松浦亜弥
配給 : 東宝
たけちゃん評価:78
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《あらすじ》
高校生の櫛森秀一(二宮和也)は、母と妹の3人暮らし。ある日、10年前に母が再婚しすぐに離婚した男、曾根(山本寛斎)が突然現れ、そのまま家に居ついてしまう。勝手に振る舞い、時には母や妹に暴力を振るう曾根を追い出すため、秀一は弁護士に相談するが、法律では解決できない。精神的に限界を感じていた秀一は、家族と自分を守るため、自らの手で曾根を殺害する「完全犯罪」を計画する。何もかもが順調に見えた時、秀一の計画に大きなほころびが出始める…
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自分の家族を守るために完全犯罪を計画する17歳の少年の葛藤を描いた傑作です。
監督はあの演劇界の巨匠、蜷川幸雄であります。一方原作は『黒い家』の貴志雄介。原作は読んだことが無いのであくまで映画としての完成度をレビューします。
この映画、全編を通し『青』を基調にして十代の少年達のあやうさを様々な表現の仕方で見事に形にしているなぁと思います。
水槽、クラゲ、ロードレーサー、ガレージのシャッター、様々な小道具1つ1つが少年の心の光と闇を暗示してるかのように心に残るカットでうまく表現されています。例えば秀一と紀子が水槽越しに見つめあうシーンや秀一が海岸線をロードレーサーで疾走するシーンなんかすごくいいです。
そしてなんといっても素晴らしいのは二宮一也君です。ご存知嵐のメンバーなわけで、まぁアイドル映画と思われがちなんでしょうが鬼の蜷川にかかればここまでの演技が出来るのかと驚かされました。
もともと彼には資質があったんだと思います。この作品ではそれが見事に開花してるってかんじですね!今、日本映画界全体で同年代の男優の中では正にトップレベルの演技をしているのではないでしょうか。
彼にはこれからも色々な役に挑戦してキャリアを積んでいってほしいものです。
内容的には重いものがありますがその繊細な演出、役者陣の好演、久しぶりに余韻の残る日本映画を観させてもらいました。傑作です。
音楽は東儀秀樹。
いやぁ・・・この人いい曲提供してます。テーマ曲の切ない旋律が少年の硝子のようにもろい心の危うさと悲しさを見事に表現しています。

| 邦画(あ行) | 10:49 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『OUT』

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[2002年/日本/カラー/119分]
監督:平山秀幸
主演:原田美枝子 倍賞美津子 室井滋 西田尚美
配給:20世紀FOX
たけちゃん評価:30
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《あらすじ》
東京郊外の深夜の弁当工場で働く雅子、ヨシエ、邦子、弥生。家庭崩壊、老人介護、カード破産、夫の暴力など、それぞれに問題を抱える彼女たちに大きな事件が起こる。弥生の夫殺しに巻き込まれ、隠ぺい工作のため死体の解体作業をすることになる女たち。事件の秘密を知ったやくざと警察の執拗な追及が迫る中、彼女たちは、最悪の状況から抜け出すために、それぞれの人生への闘いを強いられていく……。
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『愛を乞う人』で各賞を総なめにした平山秀幸と原田美枝子が再びタッグを組んだ話題作。公開当時評論家たちの反応もすこぶる良かった作品なので期待して観賞♪
が、これまた面白くない映画です。
ひょんなことから問題を抱える4人の女性が死体解体を請け負うことになり、女として自立していくというお話。
映画の導入部分、死体解体を請け負う事になってしまう動機が余りにも稚拙な設定なのでそこで一気にしらけました。
夫を殺した弥生に頼まれて一晩だけ自分の車のトランクに死体を隠させてあげる主人公。ところが次の日弥生の口から出た言葉は『めんどくさくなったんでそっちで処理してくださいよぉ~』それが動機で死体を自宅の風呂で解体します。

あんたばか??

余りに現実味がない設定なのでそこから先映画に入れませんでした。
この辺原作ではどうなんでしょう?

挙句の果てには女達は新たな夢を実現させるため逃避行を始めます。
その夢とは

オーロラを見に行くの!

なんていうかなぁ。女性はこういうのって納得できるのか??
僕はだめ。全然共感できないの。
その犠牲として倍賞美津子はお母さんを殺されるし、家は無くなるし、刑務所には行っちゃうし、当然お金も無くなっちゃう。金融業者は腕を切り落とされ、容疑者にされた男も包丁でメッタざしにされます。それらの犠牲を背負って主人公は家族を捨てて夢を実現させるために旅立つのです。

そう・・オーロラを見にいくの!!

そんな場合か!!

| 邦画(あ行) | 10:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『AIKI』

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[2002年/日本/カラー/119分]
監督:天願大介
主演:加藤晴彦 ともさかりえ 石橋稜 火野正平
配給:日活
たけちゃん評価:69
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《あらすじ》
ボクシングの新人戦を控えた21歳の芦原太一は、オートバイを運転中に車にはねられ、下半身麻痺の身体になってしまう。恋人や友人も遠ざけ、車椅子で年金生活を始めた彼は、仕事も見つからず、自暴自棄の生活に。そんな太一は、チンピラとのけんかをきっかけにテキ屋の仕事をもらい、神社の境内で行われた合気柔術の演武を目にする。格闘技への欲求を抑えきれない彼は、師範の平石に弟子入りを申し出、車椅子に座ったまま修行を受けさせてもらうことになる。
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加藤晴彦にともさかりえの出る合気道の映画。
って聞くと絶対おんぼろ映画の匂いがしてきます。ところがこの作品けっこう真面目に作りこんであります。
交通事故で下半身麻痺になった主人公がすさんだ日々から、ふとしたきっかけで合気道というものに出会って人生の目標を再び見つけるんですが、その下りが不自然でなく実にいい感じに話が進むので見ているほうもきちんと順序を踏んで感情移入が出来るのがグー!
後で知ったことですがこの話、実話がベースになってるそうです。だから説得力があったんですね~
俳優陣もなかなかよし。加藤晴彦に主役張る力はないだろうと思っていたんですがまずまず。うまくはないけど何とか見るに耐えるところまではいってました。
最高だったのが石橋稜。合気道の先生役で登場しますが、その柔らかい物腰、人間性の幅の広さ、その辺を見事に演じきっていたと思います。あと合気道のシーンなんかも相当練習したと思われます。まじで強そうに見えるんだもん!
方や加藤晴彦はどう見ても強そうに見えません(笑)
最後のシーン。大使館のレセプションでいきなり他の道場の師範代に絡まれて異種格闘技になるシーンの下り。これもう少し何とかならんかったのかなぁ~・・余りにもお粗末な話の展開。ありえないだろう・・それは。
まぁ~その辺が気にはなったけど実に面白い邦画です。
隠れた名作。ぜひ見てください。お勧めです♪

| 邦画(あ行) | 10:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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